まえがき
地 図
総 論
第一節 魯西亜学事始
第二節 日本で出たロシア語出版物
第三節 日本正教会と白系ロシア人─一九二〇〜一九三〇年代を中心に─
第一章 函 館
ニコライ・マトヴェーエフの函館懐古
第二章 小 樽
外事警察の記録に見るニコライ・ネフスキー
第三章 米 沢
窪田茂遂『長崎日記』について
第四章 東 京
第一節 黒野義文小伝─東京外語露語科からペテルブルグ大学東洋学部へ─
第二節 ゴーリキー作・二葉亭四迷訳『乞食』について
第五章 横 浜
横浜のロシア人─一九二〇〜一九三〇年代を中心に─
第六章 新 潟
第一節 越後人とロシア
第二節 新潟港に関するロシア軍艦の調査報告書
第三節 対岸貿易と北洋漁業の先駆者、伏見半七と関矢儀八郎
第七章 敦 賀
新聞記事に見る敦賀の対岸交流
第八章 大 阪
第一節 大阪外国語学校露語部
第二節 大阪外語露語部初代教授・松永信成のこと
第九章 神 戸
ニコライ・マトヴェーエフの観た昭和初期の神戸
第十章 長 崎
第一節 「鍵をかけた玉手箱」の国、日本─ゴンチャローフ『日本渡航記』について─
第二節 志賀親朋略伝
第三節 島尾敏雄と長崎のロシア人
第十一章 ペテルブルグ
ゴンチャローフと二人の日本人
第十二章 ハルビン
ハルビンのロシア語雑誌
あとがき
初出一覧
参考文献
写真・図版の出典
人名索引
沢田和彦(さわだ・かずひこ)
1953年大阪府生まれ。 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。文学博士。 現在、埼玉大学教授。著書に『白系ロシア人と日本文化』、編著に『異郷に生きる──来日ロシア人の足跡』、共著に『異郷に生きるII──来日ロシア人の足跡』、『遥かなり、わが故郷──異郷に生きるIII』、『異郷に生きるIV──来日ロシア人の足跡』、『異郷に生きるV──来日ロシア人の足跡』(いずれも成文社)、『埼玉大学教養学部 リベラル・アーツ叢書5 ポーランドの民族学者 ブロニスワフ・ピウスツキの生涯と業績の再検討』(埼玉大学教養学部・文化科学研究科)など。