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プラハ カフカの街
エマヌエル・フリンタ著/ヤン・ルカス写真/阿部賢一訳
ISBN978-4-915730-64-1 C0098
菊判上製 192頁
定価(本体2400円+税)
2008.08
プラハ生まれのドイツ語作家フランツ・カフカ。彼のテクストに刻印されたプラハの都市を、世紀末のプラハを知悉する批評家エマヌエル・フリンタが解読していく。
プラハの旧市街広場周辺で、生涯の大半を過ごしたのは、なぜなのか。テクストに表象される都市空間は、プラハと同一のものなのか。都市と作家の因果関係は、どのようなものなのか――。様々な疑問を投げかけながら、世紀転換期におけるプラハの社会・文化的位相の解読を試みる画期的な論考。
写真家ヤン・ルカスによるプラハの写真を多数収録。
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版元ドットコム
書評・紹介
'08.11.15 紹介
ニューズレター《REPRE》07(訳者の阿部賢一氏)
'08.11.11 紹介
『出版ニュース』11月中旬号
'08.09.14 紹介 『産経新聞』
'08.08.10 紹介 『しんぶん赤旗』
目次
初めに
プラハ小史
ユダヤのプラハ
カフカとプラハ
カフカのテクストにおけるプラハ
著者紹介
エマヌエル・フリンタEmanuel Frynta(1923年、プラハ近郊のスラピー生まれ―1975年、プラハ没)
詩人、エッセイスト、翻訳家。カレル大学でロシア語・ロシア文学を学ぶ。在学中から詩作に励み、大学卒業後はロシア文学の翻訳家として数多くの作品を手がける。プラハの文学に精通していたことで知られ、『プラハ カフカの街』(1960)、『ハシェク シュヴェイクの創造者』(1965)を著す。『ヤン・ルカス』(1961)、『エヴァ・フコヴァー』(1963)では写真の批評も行なっている。
写真家紹介
ヤン・ルカスJan Lukas(1915年、チェスケー・ブジェヨヴィツェ生まれ―2006年、ニューヨーク没)
チェコの記録写真を代表する写真家。12歳で写真を撮り始め、若干17歳で「チェコ・アマチュア写真家クラブ」の一員となる。1936年、靴メーカー・バチャのカメラマンとなり、前衛的な広告写真を発表する。1938年以降、プラハの街角の様子を撮り始め、その成果は後に作品集『プラハ日記1938‐1965』として結実する。1950年代には『プラハのゲットー』、『旧ユダヤ人墓地』、『プラハ カフカの街』といったプラハを舞台にした作品を次々と発表する。1965年、祖国に別れを告げ、イタリア滞在を経て、アメリカ合衆国に渡る。1968年、ニューヨークで発表した『プラハ日記1938‐1965』が高い評価を受ける。1971年、アメリカ国籍を取得。2006年、ニューヨークで生涯を終える。
訳者紹介
阿部 賢一(あべ・けんいち)
1972年、東京生まれ。東京外国語大学卒業後、カレル大学、パリ第IV大学に留学。現在、武蔵大学人文学部准教授。専門は、プラハの都市文化。著書に
『イジー・コラーシュの詩学』
(成文社、2006年)、訳書にペトル・クラール
『プラハ』
(成文社、2006年)、アヴィグドル・ダガン
『古いシルクハットから出た話』
(共訳、成文社、2008年)などがある。
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