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ロシアとヨーロッパ I
ロシアにおける精神潮流の研究
T・G・マサリク/石川達夫訳
ISBN4-915730-34-4 C0022
A5判上製376頁
定価(本体4800円+税)
2002.10
チェコの思想家T・G・マサリク(1850-1937)はロシア研究家としても名高く、そのロシア研究の集大成が本書である。この著作は、ロシア精神史研究の古典として知られ、各国語に訳されており、邦訳も、第1、2巻については、かつてみすず書房から『ロシア思想史』の題名で出されている(現在は絶版)。今回の邦訳は、まだ日本語に訳されていない第3巻を含めた全3巻を、プラハのマサリク研究所が厳密な校訂を経て刊行したチェコ語版(1995-6年)から訳したものである。
第1部「ロシアの歴史哲学と宗教哲学の諸問題」では、ロシア精神を理解するための前提として、ロシア国家の起源から第一次革命に至るまでのロシア史を概観する。第2部「ロシアの歴史哲学と宗教哲学の概略」では、チャアダーエフからゲルツェンまでの思想家たちを検討する。
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版元ドットコム
- 目次
- ロシアの歴史哲学と宗教哲学の諸問題
- 「聖なるルーシ」――第三のローマとしてのモスクワ
- ピョートルの改革。ロシアとヨーロッパの結合
- フランス革命後の神権政治的反動と、セヴァストーポリに臨んでのその敗北。政治的、哲学的革命の始まり。(エカテリーナ二世――ニコライ一世)
- 一八六一年の農奴解放と行政改革
- 束の間の自由主義の後の、ニコライ体制の復活と継続。――テロリズム的ゲリラ革命の発展と、その犠牲者としてのアレクサンドル二世。――強化された神権政治的反動とその反テロリズム。日本との戦争における神権政治的反動の敗北
- 最初の大衆革命と憲法の始まり。反革命
- ロシアの歴史哲学と宗教哲学の諸問題(総括)
- ロシア研究のための文献
- ロシアの歴史哲学と宗教哲学の概略
- P・J・チャアダーエフ。正教の神権政治に対するカトリックの神権政治
- スラヴ主義。正教の神権政治のメシアニズム。スラヴ主義と汎スラヴ主義
- 西欧主義。V・G・ベリンスキー
- 西欧主義とスラヴ主義との統合。アポロン・グリゴーリエフ
- アレクサンドル・ゲルツェン。哲学的、政治的急進主義
- 『ロシアとヨーロッパ』全3巻
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