日本語版への序文
まえがき
凡例
序 章 ロシアのオリエンタリズムとは何か
第1章 森と草原
第2章 ピョートル大帝期の夜明け
第3章 エカテリーナ二世の中国趣味
第4章 東洋のミューズ
第5章 カザン学派
第6章 宣教師たちの東方研究
第7章 ペテルブルク学派の興隆
第8章 東洋学部
第9章 エキゾティックな自己
終 章 ロシアの中のアジア
訳者あとがき
注
索引
デイヴィド・シンメルペンニンク=ファン=デル=オイェ
カナダのブロック大学で教鞭を取るオランダ人研究者。出生地はカナダであるが、生後すぐにオランダに戻り、10歳までをロッテルダムで過ごす。その後、カナダに移住し、トロントの高校からアメリカのイェール大学に進み大学院修了後、ハーヴァード大学でのポスドク期間を経て現職に就き、現在に至っている。Toward the Rising Sun: Ideologies of Empire and the Path to War with Japan, DeKalb: Northern Illinois University Press, 2006は、日露戦争期のロシアにおけるイデオロギーを論じた著作である。邦訳に「ロシア陸軍の満州作戦」横山久幸訳『日露戦争2』がある。
浜 由樹子(はま ゆきこ)
上智大学外国語学部ロシア語学科卒。津田塾大学大学院国際関係学研究科修士課程、同後期博士課程修了(国際関係学博士)。津田塾大学学芸学部助教(2004‐06年)、ハーヴァード大学デイヴィス・センター客員研究員(2009‐10年)等を経て、現在、津田塾大学国際関係研究所研究員(2006年‐)、および、津田塾大学、東京大学、青山学院大学等非常勤講師。
主要著書・論文:『ユーラシア主義とは何か』成文社、2010年;「思想としての戦間期ユーラシア主義──ロシア思想のグローバル・ヒストリー」塩川伸明他編『ユーラシア世界1〈東〉と〈西〉』東京大学出版会、2012年;「ロシアにおけるアジア主義とユーラシア主義」松浦正孝編著『アジア主義は何を語るのか──記憶・権力・価値』ミネルヴァ書房、2013年等。