J・サイフェルト
1901年、プラハはジシュコフ区の労働者の家庭に生まれる。
チェコの国民的詩人。ギムナジウム中退後、
共産党系の出版社に勤めたが、
前衛芸術家団体「デヴィエトシル」に参加し、
1921年、詩集『涙の中の町』でデビュー。
以後、第1次大戦後のプラハを背景に、
プロレタリア詩、技巧を凝らしたポエティスムの詩、古典的定型詩、
自由韻律の瞑想詩など、多様なスタイルの膨大な作品を書いた。
この間、ナチス・ドイツによる占領があり、
第2次大戦で九死に一生を得、解放後の共産党政権の暴制、
68年のプラハの春およびその圧殺など数次にわたる動乱を経験した。
それらの経験は、回想記『この世の美しきものすべて』の中に
数多くのエピソードとなって述べられている。
1984年、チェコで初めてのノーベル文学賞を受賞。86年没。
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