はしがき
プロローグ
第一部 一八一二年─一八四〇年
第一章 父のこと、母のこと
第二章 目覚め
第三章 学生時代
第四章 逮捕
第五章 流刑 ペルミ
第六章 流刑 ヴャトカ
第七章 流刑 ウラジーミル
第二部 一八四〇年─一八四七年
第一章 転々(モスクワ─ペテルブルグ─ノヴゴロド、一八四〇─一八四二)
第二章 モスクワ帰還
第三章 ゲルツェンのいないモスクワで(一)──一般的風潮──
第四章 ゲルツェンのいないモスクワで(二)──チャアダーエフとカトリック的西欧主義──
第五章 ゲルツェンのいないモスクワで(三)──イヴァン・キレーエフスキーとスラヴ主義の成立──
第六章 ゲルツェンのいないモスクワで(四)──スタンケーヴィチ、ベリンスキー、バクーニン──
第七章 新しい地平 『学問におけるディレッタンチズム』(一)
第八章 新しい地平 『学問におけるディレッタンチズム』(二)
第九章『自然研究書簡』──「近代的知」の系譜を訪ねて──
第十章 小説 『誰の罪か?』、『どろぼうかささぎ』、『クルーポフ博士』
第十一章 西欧派の分岐、そして出国
第三部 一八四七年─一八五二年
第一章 一八四七年 パリ
第二章 嵐の前 イタリア(一八四七年十月─一八四八年四月)
第三章 嵐の中 二月革命
第四章 嵐の後 向こう岸からの思想
第五章「ロシア社会主義」論
第六章「お金」のはなし
第七章「家庭の悲劇の物語」
第四部 一八五二年─一八七〇年
第一章 自由ロシア出版所
第二章『北極星』
第三章『ロシアからの声』──「ロシアのリベラル」の登場──
第四章『コロコル(鐘)』──「大改革」への発言──
第五章 vs チチェーリン
第六章 父と子──vs チェルヌイシェフスキー&ドブロリューボフ──
第七章 上げ潮──「解放」のあとさき──
第八章 引き潮──「ポーランド問題」──
第九章 最後の闘い
エピローグ
あとがき
関連文献抄録
ゲルツェン略年譜
事項索引
人名索引
長縄光男(ながなわ・みつお)
一九四一年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。 現在、横浜国立大学名誉教授。 著書に『ニコライ堂の人びと──近代日本史のなかのロシア正教会』(現代企画室)、『ニコライ堂遺聞』(成文社)、編著に『異郷に生きる』、『異郷に生きるII』、『遥かなり、わが故郷──異郷に生きるIII』、『異郷に生きるIV』、『異郷に生きるV』(いずれも成文社)。訳書にリハチョーフ『文化のエコロジー──ロシア文化論ノート』(群像社)。共訳書にゲルツェン『過去と思索』全3巻(筑摩書房、日本翻訳出版文化賞受賞、木村彰一賞受賞)、『ロシア革命批判論文集』(1・2)(現代企画室)など。