序
1 ヒルファディングの評伝から
はしがき
1. ヒルファディングの出自
2. 誕生、その他
3. 家族のその後
4. ヒルファディングの少年時代
5. 学生社会主義サークル
6. 学校・大学
7.「カフェ・ツェントラール」
8. その他
9. ドイツで
10. 第1次大戦
11. 再びベルリンで
12. ナチズムとの関連で
13. ドイツの年誌
14. ヒルファディングの見解
15. 彼の死後の事態
2 『金融資本論』
ルードルフ・ヒルファディング著『金融資本論』ドイツ語初版本(ウィーン 1910年)
『金融資本論』1つの読み方
『金融資本論』の商品論
1. 価値の実態と(内在的)尺度
2. 価値の形態
3. 価値の本質
4. 交換過程
5. 総括的
補遺
3 中央ヨーロッパ論
はじめに
1. 中央ヨーロッパ論前史
2. 中央ヨーロッパ論議
(1)ナウマンの中央ヨーロッパ論
(2)ヒルファディングの中央ヨーロッパ論
(3)カウツキーの中央ヨーロッパ論
(4)まとめ、およびその後
むすび
4 ルードルフ・ヒルファディングの経済理論と思想の転換──『金融資本論』から「ドイツ経済批判」「歴史的問題」へ
はじめに
1.『金融資本論』の時代
2. 金融資本・帝国主義
3. 政治・国家・暴力
結論
5 ヒルファディング外伝
ドイツ独立社会民主党とヒルファディング外伝、1918年まで
はじめに
1. 社会民主党共同行動団の成立まで
2. ドイツ独立社会民主党の成立
3. ドイツ革命
ドイツ独立社会民主党の終わりの時代
1. ドイツ共産党創立
2. 1月蜂起
3. ヒトラー
4. ワイマール国民議会選挙
5. ヴェルサイユ条約、パリ平和会議
6. ワイマール憲法
7. 第1次社会化委員会
8. カップ一揆
9. 国会選挙
10. バイエルン・レーテ
11. コミンテルン
12. 第2次社会化委員会
13. 賠償
14. 独立社会民主党
15. 共産党
小括
6 ヒルファディングの最期
7 研究
あとがき
倉田 稔(くらた・みのる)
慶應義塾大学経済学部卒業、同大学院DC修了、経済学博士
アムステルダム、ウィーンに留学
小樽商科大学名誉教授 札幌学院大学特任教授
書物の一部:『金融資本論の成立』(青木書店 1975年)、『若きヒルファディング』(丘書房 1984年)、『日本人とヨーロッパ人』(杉山書店 1986年)、『べーベルと婦人論』(成文社 1989年)、『ハプスブルク歴史物語』(NHK出版 1994年)、『学生と社会人のための文章読本』(丘書房 1994年、2版1999年)、『現代世界思想史序説 上』(丘書房 1996年)、『ウィーンの森の物語』(NHK出版 1997年)、『マルクス『資本論』ドイツ語初版』(成文社 1997年)、『大塚金之助論』(成文社 1998年)、『グローバル資本主義の物語』(NHK出版 2000年、2004年デジタル化)、『外国物語』(丘書房 2000年)、『ハプスブルク・オーストリア・ウィーン』(成文社 2001年)、『小林多喜二伝』(論創社 2003年)、『石川啄木と小樽』(成文社 2005年)、『ハプスブルク文化紀行』(NHK出版 2006年)、Rudolf Hilferding und Das Finanzkapital, Wien 2009年、『諸君を紳士として遇する 小樽高等商業学校初代校長 渡辺龍聖 伝』(紀伊國屋書店 2010 年)、『経済学講座』(社会科学研究会 2010年)
編訳書:『R・ヒルファディング ナチス経済の構造分析』(新評論 1992年)
監修書:マホフスキー『革命家皇帝ヨーゼフ2世』(藤原書店 2011年)
共編訳書:『R・ヒルファディング 現代資本主義論』(新評論 1983年)
その他。