はじめに
I 部 大森荘蔵とその哲学
1章 いぶかしさからの出発
2章 大森の哲学のやり方
3章 意味制作のシミュレーション──公認を求めて
4章 通観──大森哲学
II 部 経験の根本的事実と世界
1章 知覚が立ち現わす世界の風景
2章 想起が立ち現わす世界の風景
3章 予期・意図が立ち現わす世界の風景
4章 まとめ──経験と世界
III 部 大森哲学の地平
1章 哲学の根本性と大森哲学
2章 大森哲学の地平
おわりに
佐藤 正衞(さとう・まさえ)
一九四四年東京生れ。現在横浜市に在住。
慶応義塾大学経済学部卒(近代社会・経済思想史を専攻)。
民間企業に務めたあと独学の道に入る。個々の専門分野にとらわれず、哲学、心理学、文化人類学、北方アジア精神史など、総合的な視点から人間論を構想し直すことをテーマに活動している。
著書──『北アジアの文化の力──天と地をむすぶ偉大な世界観のもとで』(新評論)、『いま、なぜユングか──元型論と現代』(雲母書房)、『チンギス・カンの源流──モンゴル民族の基層文化と歴史』(明石書店)