第一部 ひかりの春
ひかりの春/水色のトンボ/わたしのノート/森の小川/蜘蛛
第二部 森の風
森の風/ヤマシギ/ガーイェチカ/水に映った影/白樺皮の筒/マルハナバチと花柄/切株の蟻塚/森の階梯/群れる小魚/生きている樹/馴染みのタシギ/森の小さな草地/コドモたちコガモたち/草原の鳥ルゴーフカ──森番の老人の話から──/ヤーリク/野ウサギの宿り/カワカマス/炎暑の刻/アナグマの穴/鴉とネズミ/母鳥/ノスリ/アナグマの足跡/カモ/セキレイ
第三部 ザリガニたちは何を囁き合っているか?
スペードの女王/ザリガニたちは何を囁き合っているか?/お爺さんの長靴/キツネのパン/ジュールカ/鳥も獣も話をする/ウズラクイナとウズラ/トガリネズミ/牡猫/熊/チェレーンチイ/出しゃばりカササギ/喋るミヤマガラス/サギ/不思議な箱/お婆さんの天国/ジャガイモ畑のマトリョーシカ/父狼
第四部 生きている煙
◎交響詩《ファツェーリヤ》から
生きている煙/生きんとする意志/幸福の鍵/ファツェーリヤの娘/水と愛
◎《森のしずく》から
われらが喪失のイメージ/蜜の採取/造色力/永遠なる鵞ペン/ひかりの都
付録──編者によるエッセイ
永遠の女性/セヴンティーン/日記
プリーシヴィンの風景──あとがきにかえて
太田 正一(おおた・しょういち)
詩人・ロシア文学者
1945年生まれ、早稲田大学大学院修了
著書
連作エッセイ『森のロシア 野のロシア』(群像社)
詩集『惑星監獄の夢』(埴輪)
長編詩三部作『頭痛天体交響楽』(珠真書房)──詩集の筆名キキ
訳書
ミハイル・プリーシヴィン
『ロシアの自然誌──森の詩人の生物気候学』
『森のしずく』(ともにパピルス)
『巡礼ロシア──その聖なる異端のふところへ』(平凡社)
『森と水と日の照る夜──セーヴェル民俗紀行』(成文社)
『裸の春──1938年のヴォルガ紀行』(群像社)
マーミン=シビリャーク
『森の物語』(リャビンカ−カリンカ)
『春の奔流』(群像社)
クラスコーワ編『クレムリンの子どもたち』(成文社)
カザケーヴィチ『落日礼讃──ロシアの言葉をめぐる十章』(群像社)
ドストエーフスキイ『おかしな人間の夢』(論創社)
オルコット『赤い流刑地』、フォックス『マンティス』
共訳書に『ゴーゴリ全集』(河出書房新社)
学研版世界文学全集『ゴーゴリ』『チェーホフ』ほか