まえがき
I 新世紀をむかえて1900-1904
ウラジーミル・ソロヴィヨフ「反キリスト物語」(1900年)/堀江広行「時代のリトマス紙――ソロヴィヨフの終末論の継承――」
II 革命そして立憲君主制1905-1913
セルゲイ・ブルガーコフ「ロシア革命における人神宗教」(1908年)/渡辺圭「セルゲイ・ブルガーコフの宗教観とマルクス主義解釈の一断面」
III 第一次世界大戦そして帝国崩壊へ1914-1916
エウゲニイ・トルベツコイ「戦争とロシアの世界的使命」(1914年)/大山麻稀子「第一次世界大戦とエウゲニイ・トルベツコイ――民族的対立、宗教的対立を超えて見つめたもの――」
IV 革命そしてボリシェヴィキ政権樹立へ1917-1920
ニコライ・ベルジャーエフ「政治革命と社会革命について」(1917年4月)/ニコライ・ベルジャーエフ「ロシア幻想の破滅」(1917年11月)/ニコライ・ベルジャーエフ「革命後の思想」(1918年10月)/内田健介「ベルジャーエフの生涯」/大山麻稀子「ベルジャーエフによるロシア革命の検証――平等、そして自由――」
V ソヴィエト政権の逡巡――ネップ期1921-1927
パーヴェル・ノヴゴロツェフ「聖なるものの復興」(V.D.ナボコフの思い出に捧げる)(1923年)/渡辺圭「パーヴェル・ノヴゴロツェフの生涯と法思想」
VI 独裁政権へ1928-1938
イヴァン・イリーン「力による悪への抵抗に関して」(1931年)/堀江広行「イリーン――人と思想」
VII 第二次世界大戦1939-1946
ゲオルギイ・フェドートフ「いかにしてファシズムと戦うべきか」(1943年)/渡辺圭「ロシア霊性の語り部――G.P.フェドートフの生涯と思想――」/新井正紀「『ポスト革命派』とフェドートフの思想」/セミョーン・フランク「ユートピア主義の異端」(1946年)/木部敬「フランク――人と思想」
翻訳出典
「ロシア革命と亡命思想家」年表1900−1946
御子柴 道夫(みこしば・みちお)
1946年長野県に生まれる。
早稲田大学大学院文学研究科博士課程(露文学)修了。
現在、千葉大学教授。
著書に『ソロヴィヨフとその時代』(I、II)(刀水書房)、『ロシア精神の行方』(NTT出版)、『ロシア宗教思想史』(成文社)など。訳書に『ソロヴィヨフ選集』(東宣出版)、『ソロヴィヨフ著作集』(刀水書房)、『ロシア革命批判論文集』(1、2、共訳)(現代企画室)など。