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ロシアとヨーロッパ III

ロシアにおける精神潮流の研究

T・G・マサリク/石川達夫・長與進訳


ISBN4-915730-36-0 C0022
A5判上製480頁
定価(本体6400円+税)
2005.08

チェコの思想家T・G・マサリク(1850-1937)はロシア研究家としても名高く、そのロシア研究の集大成が本書である。この著作は、ロシア精神史研究の古典として知られ、各国語に訳されており、邦訳も、第1、2巻については、かつてみすず書房から『ロシア思想史』の題名で出されている(現在は絶版)。今回の邦訳は、まだ日本語に訳されていない第3巻を含めた全3巻を、プラハのマサリク研究所が厳密な校訂を経て刊行したチェコ語版(1995-6年)から訳したものである。

第3部第2編「神を巡る闘い――ドストエフスキー」は、本書全体の核となるドストエフスキー論であり、ドストエフスキーの思想を批判的に分析する。第3編「巨人主義かヒューマニズムか――プーシキンからゴーリキーへ」では、ドストエフスキー以外の作家たちを論じる。


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